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成長したければ本を読むのが一番。本選びに悩む人たちに指針を与えつつ、小遣いを稼ごうという趣旨のブログ。

UIKit徹底解説

紹介する理由

サンプルをコピーすれば動くものはできます。しかし、その意味を理解しなければ応用できません。サンプルが見つからなくて作れません、などと言っている能無しの一人や二人、身近にいないでしょうか。アプリ開発はできない方がおかしいくらいの標準スキルセットだと言えます。カオスを極めるAndroidに対して、iOSはまだ頑張ろうという気になれます。私はXamarin使いですが、プラットフォーム固有実装ができると自由度が飛躍的に上がります。原理の理解は必要です。

基本情報

UIKit徹底解説 iOSユーザーインターフェイスの開発 [ 西方夏子 ]
現時点の最終版 1版
タイトル UIKit徹底解説 iOSユーザーインターフェイスの開発
原題 -
著者 西方夏子
監修者 -
訳者 -
監訳者 -
出版年 2014
原出版年 -
出版社 インプレス
原出版社 -
紙ページ数 441
定価 3800
分野 iOS
続刊 なし
著者による目的 手軽な開発に終わらず豊かなユーザー体験を提供する
総評
品質5段階評価
目的合致性 4 もう少し具体例がほしい
一貫性 5  
可読性 5  
長さの合理性 4  
網羅性 4 抽象と実装を直感的に結びつける記述もほしい
専門性 5  
学習容易性 4 環境に関わらずUI開発の経験者なら容易
適応性5段階評価
エキスパート 3 詳しいことを思い出すのに使える
実務家 5 設計の根拠を確認するため
上級者 5 理解して書くための資料として
学習者 3 抽象的で分かりづらいだろうが雰囲気を感じるのも大事
初学者 1 全く理解できないと思われる
所感

合格

良いところ

かなり思い切ったシンプルなページデザインが成功していてとても読みやすいです。フレームワークの学習は根本的な抽象設計の理解が全てです。この本を読んでいると、だからこう作るとこう動くのか、という気づきを多数得られます。UIKitというフレームワークをイメージしながらコードを書くための入口としてちょうどいいです。

欠格

悪いところ

具体的なコントロールやレンダラーについては触れていないために、UIPickerViewってどうなってるんだろう、といった実装面の疑問には答えていません。この本の抽象度まで実装を落とし込むには、かなりの技術と知識が必要です。Xamarinはソースが読めるのである程度はハックできますが、普通は難しいと思います。

雑感

その他

きっかけはXamarinでカスタムレンダラーを作らざるを得なくなったことですが、iOS開発を全く知らない状態からのスタートは厳しい戦いでした。この本は前線で役立つものではありません。しかし、自陣で作戦を練る役には立ちます。iOSに深入りしなければいけない人にとって、強い味方です。分冊でもいいから、改版があるなら前線を考慮してほしいです。