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成長したければ本を読むのが一番。本選びに悩む人たちに指針を与えつつ、小遣いを稼ごうという趣旨のブログ。

チケット&計測でITプロジェクト運営の体質改善

紹介する理由

計測されないものは実行されない。プロジェクトは計測しなければ運営できません。その計測手段として最も手軽に使えるのがチケットと版管理です。誰もが十分に理解しておくべき価値です。

基本情報

チケット&計測でITプロジェクト運営の体質改善 [ 神谷芳樹 ]
現時点の最終版 初版
タイトル チケット&計測でITプロジェクト運営の体質改善
原題 -
著者 神谷芳樹
監修者 -
訳者 -
監訳者 -
出版年 2013
原出版年 -
出版社 オーム社
原出版社 -
紙ページ数 168
定価 2592
分野 プロジェクト管理
続刊 なし
著者による目的 進行しているソフトウェア開発プロジェクトの可視化を図る 手法 (見える化)を掘り下げて紹介する
総評
品質5段階評価
目的合致性 4 目的を果たそうという意欲は強い
一貫性 4 終盤に向けて盛り上がっている印象
可読性 4 バランスの問題なのか・・
長さの合理性 2 内容が欲張っているのに薄くしたがっている感じ
網羅性 4 あってもいいが無駄にテーマが多い
専門性 5 管理を知らない人には無理
学習容易性 1 分かった気になりやすいのが危険
適応性5段階評価
エキスパート 1 一度理解したら処分していい本
実務家 2 マスターするまでは手元に置きたい
上級者 4 価値を理解できるまで繰り返し読むべき
学習者 2 OJTにはいいかもしれない
初学者 1  
所感

合格

良いところ

チケットの切り方、回し方を解説する本は多いですが、物理的な意味を解説する本は珍しいです。版管理のブランチの切り方、共同作業のベストプラクティスを解説する本は多いですが、ログの分析を解説する本は珍しいです。
あくまでもプロジェクトの計測を目的として、状況をリアルタイムに可視化することに拘っています。理論的には高度な内容ですが、難しい作業は何もありません。やらなきゃ損だと思わせる力があります。

欠格

悪いところ

プロジェクト管理に焦点を当てて、全くブレずに書いています。そのままだと現場の粒度で発行したチケットの立場が微妙な感じになります。だからと言って管理と現場でチケット管理を分けるのは非現実的です。どうせなら、規律についての指針を書いてくれても良かった気がします。
理論的には高度なのに作業はシンプルです。何も知らない人が読むと、手だけ動かす分には簡単だと勘違いします。断言します。でも正しい。手を動かすのは簡単です。手をどう動かすべきか考えるのが高度な技なんです。その難しさを伝える必要もあるのではないでしょうか。

雑感

その他

プロジェクト管理ツールは山ほどあるし、どれも一長一短です。高額だったり高度すぎてハードルが高いものも多いです。チケットは誰でも既に使っています。版管理もしていないはずがありません。あとは組み合わせるだけです。組み合わせたら何が起きるのか。どんな知識でも、組み合わせて発展させてこそです。