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成長したければ本を読むのが一番。本選びに悩む人たちに指針を与えつつ、小遣いを稼ごうという趣旨のブログ。

エキスパートCプログラミング

紹介する理由

Cがなぜ速いのか。Cの学習がなぜ必要なのか。この一冊を読み込めば分かります。読めればですが。

基本情報

現時点の最終版 初版
タイトル エキスパートCプログラミング―知られざるCの深層
原題 Expert C Programming DEEP C SERETS
著者 Peter van der Linden
監修者 -
訳者 梅原 系
監訳者 -
出版年 1996
原出版年 1994
出版社 アスキー
原出版社 Prentice Hall
紙ページ数 334
定価 4657
分野 プログラミング言語
続刊 なし
著者による目的 学習書ではあるが、楽しみに注意を払っている。Cをマスターした人間が読んだ時、あやふやな知識を強化できる。
総評
品質5段階評価
目的合致性 5  
一貫性 5  
可読性 4 翻訳本のノリに合わない人も中にはいるはず
長さの合理性 4 十分だがきっとまだ先がある
網羅性 4 古くはなっていないが最新の話題は当然無い
専門性 5 10でも不足
学習容易性 1 Cマスターにしか理解不能
適応性5段階評価
エキスパート 5  
実務家 5  
上級者 3 まだ早いか
学習者 1 無理
初学者 1 不可能
所感

合格

良いところ

ケチの付けようが無い。Cの進化は著しく、本書の内容は既に「基本中の基本」になっています。C++のイントロダクションはありますが、オブジェクト指向のビルドについては触れていません。それでも価値を失わないのは、コンピュータープログラミングとは何をするものか、という問いに答える最も優秀な本だからです。

欠格

悪いところ

強いて言えば、中途半端にCをかじった自信過剰な自称Cマスターが本屋で手に取っても、何が書いてあるのかも理解できずに「分かりづらい粗悪品」と断じて吹聴されるリスクがあることでしょう。本物のプログラマーにしか理解できない本です。読んでも分からないのは、その人が偽物だからです。優秀さが伝わりにくいというのは、ある種の欠点と言えます。

雑感

その他

日本人には絶対に書けない本です。なぜなら、こんな専門的でプロフェッショナル向けの本を書かせる出版社がいないからです。書ける人材ならたくさんいるはずですが。日本の出版社が書かせたがるのは、肩書きだけ立派な著者による初心者にも分かりやすいという触れ込みの本ばかりです。プロのプロによるプロのための本を書かせる文化がありません。本書のようなものを見ると、つくづく感じます。