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成長したければ本を読むのが一番。本選びに悩む人たちに指針を与えつつ、小遣いを稼ごうという趣旨のブログ。

>>!NO!<< PMBOKが教えない成功の法則

紹介する理由

この本には、なぜ開発するのか、という視点がありません。顧客中心でも自己中心でも、入る金は同じだとでも思っているのでしょう。大馬鹿です。視野が狭い、志が低い、ビジネスを育てるという意識がない、などなど、目先の利益を追い求めるだけの貧しい働き方しか知らない人が著者なのかと疑いたくなります。それを日経が出版しているのだから冗談にも程があります。

基本情報
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非アソシエイト
現時点の最終版 1版
タイトル PMBOKが教えない成功の法則
原題 -
著者 本園明史
監修者 -
訳者 -
監訳者 -
出版年 2017
原出版年 -
出版社 日経BP
原出版社 -
紙ページ数 360
定価 2700
分野 プロジェクトマネジメント
続刊 なし(あったら驚きだ)
著者による目的 現代型の「手探りプロジェクト」を成功させる
総評
品質5段階評価
目的合致性 5 目的の無いプロジェクトを成功させる価値は無いが
一貫性 5 自己中心を貫いている
可読性 4 自己中心的な読者なら苦も無く読める
長さの合理性 1 そもそも存在意義が無いのだから
網羅性 1  
専門性 1  
学習容易性 5 その通り実践すれば立派に出世できるはず
適応性5段階評価
エキスパート 1  
実務家 1  
上級者 1  
学習者 1  
初学者 1  
所感

合格

良いところ

誠意が無いPMというのが具体的にどういう人物像なのか、かなり明瞭に示しています。無責任とはどういうことか、顧客軽視とはどういうことか、短期的視野とはどういうことか、良識ある読者であればとてもよく理解できるでしょう。そして顧客の立場であれば、こういう態度に出る人間の頭の中はこういう風に壊れているのだと理解できるでしょう。さらに経営者の立場であれば、こういう成果の出し方をする社員がいるかもしれないと思ったら戦慄することでしょう。ある意味、ノンフィクション作品として読むのが正しいのかもしれません。

欠格

悪いところ

本として存在すること。顧客を財布だとしか思っていない経団連の幹部からすれば、とても優秀な本に見えるでしょう。価値を生み出すことが開発であると信じるエンジニアにとっては、焚書に処しても余りある怒りを感じるでしょう。これが社内の案件で非常に挑戦的なミッションであるならば、この本にも出番があるように思います。しかし、顧客からの発注を受けての案件であれば、その顧客は大金をドブに棄てるのと同じです。そんな手法を薦める本など悪そのものです。

雑感

その他

プロジェクトを完遂するというのは、納品して金をもらって1年経つのを待つことではない。そもそも明らかにベンダーに非がある瑕疵ならば、1年を過ぎても罪からは逃れられない。そんなことを深く考えさせられます。こういう仕事をする人たちは、さぞかし腐った目をしていることでしょう。そんな風に思えてなりません。