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成長したければ本を読むのが一番。本選びに悩む人たちに指針を与えつつ、小遣いを稼ごうという趣旨のブログ。

マイクロインタラクション

紹介する理由

プログラマーといえども、UIデザインができないと仕事にならないのが日本という国です。何より、UIの挙動を作り込むのは紛れもないプログラミング作業です。UIデザインというのは、見た目を作るだけの意味ではありません。そのUIを利用する側の目線に立ち、快適なUXを実現するために努力することの方が、見た目を作ることより何倍も重要です。快適なUXとはどんなUIによって実現されうるのか。知らないわけにはいきません。

基本情報

マイクロインタラクション UI/UXデザインの神が宿る細部 [ ダン・サファー ]
現時点の最終版 1版
タイトル マイクロインタラクション UI/UXデザインの神が宿る細部
原題 Microinteractions
著者 ダン・サファー(Dan Saffer)
監修者 -
訳者 武舎広幸、武舎るみ
監訳者 -
出版年 2014
原出版年 2013
出版社 オライリー
原出版社 O'Reilly
紙ページ数 240
定価 2592
分野 ユーザビリティ
続刊 なし
著者による目的 あらゆる分野のデザイナー、開発者、研究者、製品管理者、評論家、起業家に、新しいアイディアのきっかけ、見本や模範を提供することを目指す
総評
品質5段階評価
目的合致性 5  
一貫性 5  
可読性 4 一部の画像の視認性が悪い
長さの合理性 4 動画の付録があれば、、
網羅性 5  
専門性 5  
学習容易性 5 専門書とはいえUIなので誰にでも理解できる
適応性5段階評価
エキスパート 5 どうせ知っているから、という慢心が最大の敵
実務家 5  
上級者 5  
学習者 5  
初学者 5  
所感

合格

良いところ

この本自体のディテールが素晴らしい。微妙な違いではありますが、デザインの本として売っておきながらデザインとして読むに堪えない反面教師が多い中、本で主張する原則を自身にも当てはめていることに、本物の印象を受けます。もちろん、原著者だけではなく、日本スタッフの努力があってこそです。デザインへの情熱と信念が内外に詰まっています。

欠格

悪いところ

インタラクション(相互作用)の話なので、動きをイメージすることが大事です。紙の本では、そこが伝わりきれないと感じます。自分でサンプルを作ればいいのですが。

雑感

その他

神は細部に宿り、悪魔は細部に潜む。細部をおろそかにして、本当のデザインとは言えません。著者が言うように、壮大なデザインを語るのは気持ちいいし、楽しいでしょう。しかし森を見て木を見ない、細部に目を配らないでいると、聖火台の無い五輪会場のようなものができるんです。私は細部までキッチリこだわる人間なので、大切な一冊です。