Visual Basicプログラマのためのクラス設計ガイドブック
紹介する理由
Visual Basicは、.NETが付く前も後も、仕事以外で使う気になれません。VBしか知らない人をプロだと思っていいません。それでも、C++で中途半端にOOPを覚えた私としては、OOPの基本を改めて学ぶ必要を感じていました。散々探しが挙げ句、当時としては最も妥当な本を見つけました。内容はVB愛に満ちていますが、予備知識があるなら今でも良書だと思います。
基本情報
現時点の最終版 | 1版 | |
タイトル | Visual Basicプログラマのための「クラス設計」ガイドブック―.NETプログラミングへのアプローチ | |
原題 | Visual Basic .NET Class Design Handbook | |
著者 | アンディ・オルソン(Andy Onlsen)、ジェイムス・スピアー(James Speer)、デイモン・アリソン(Damon Allison) | |
監修者 | - | |
訳者 | 竹内里佳 | |
監訳者 | トップスタジオ、奥津和真 | |
出版年 | 2003 | |
原出版年 | 2002 | |
出版社 | ソシム | |
原出版社 | Wrox Press | |
紙ページ数 | 399 | |
定価 | ||
分野 | オブジェクト指向プログラミング | |
続刊 | なし | |
著者による目的 | VB(レガシー)からVB.NETへの困難な移行を助ける |
総評
品質5段階評価
目的合致性 | 5 | |
一貫性 | 5 | |
可読性 | 4 | VBとの違いを丁寧に示している(VB自体の可読性は悪い) |
長さの合理性 | 5 | |
網羅性 | 3 | VBとの違いは理解できても設計スキルまでは届かない |
専門性 | 3 | 言語の解説レベル |
学習容易性 | 5 |
適応性5段階評価
エキスパート | 1 | |
実務家 | 3 | 他の言語でもいいが内容的には必修 |
上級者 | 4 | 同上 |
学習者 | 5 | 同上 |
初学者 | 3 | 学習のための下地が必要 |
所感
合格
良いところ
OOPと言うからには何がどうあるべきなのか、それをどう判断すべきなのか、概ね理解できるはずです。特にVBレガシーならこうだったけど.NETだと違うんだ、という理解ができるのは重要です。書き方は丁寧で論理的な流れも良く、入門書に適しています。
欠格
悪いところ
もう15年も経った今では、VBからVB.NETへ移行するという熱が冷めていることでしょう。しかし、未だにVBレガシーのコードは現役です。それを.NETへ移行する作業は今後も鬼のように続きます。熱は時代や流行で起きるのではなく、人が心の中に起こすものです。この本のニーズが続いてほしいものです。
雑感
その他