プログラミング言語C
紹介する理由
プログラマーとして一人前のコードを書けるようになるには、C言語で全てを書ける程度の技術が欠かせません。Cで書けない人は、だいたい他のどの言語でも十分なコードが書けていません。知らないでは済まされないことを、この本が教えてくれます。超ロングセラー、基本中の基本、学ぶべき内容が山ほどあります。
日本人プログラマーは本を読まないことで有名ですが、これくらいは読んでおかないと話になりません。
基本情報
プログラミング言語C第2版(訳書訂正 ANSI規格準拠 [ ブライアン・W.カーニハン ] |
現時点の最終版 | 第2版 |
タイトル | プログラミング言語C第2版 | |
原題 | The Cprogramming Language. Second Edition | |
著者 | B.W.カーニハン(Brian W. Kernighan)、D.M.リッチー(Dennis M. Ritchie) | |
監修者 | - | |
訳者 | 石田晴久 | |
監訳者 | - | |
出版年 | 1989 | |
原出版年 | 1988 | |
出版社 | 共立出版 | |
原出版社 | Prentice Hall | |
紙ページ数 | 343 | |
定価 | 3024 | |
分野 | プログラミング言語仕様 | |
続刊 | なし | |
著者による目的 | プログラミングについて既に知っている読者へ、ANSI Cについて教えること。 |
総評
品質5段階評価
目的合致性 | 4 | 古い内容もあるため |
一貫性 | 5 | |
可読性 | 4 | 稀に微妙な訳がある |
長さの合理性 | 5 | |
網羅性 | 3 | 前提知識が多い分、情報が絞られている |
専門性 | 3 | 一般学習者向け |
学習容易性 | 5 | 前提知識があるとすれば |
適応性5段階評価
エキスパート | 1 | 知っていて当然 |
実務家 | 2 | 部分的に気づきがあり得る |
上級者 | 3 | 常に手元に置きたい |
学習者 | 5 | 必須 |
初学者 | 1 | 前提知識が無い内は難しい |
所感
合格
良いところ
本の目的はANSI Cの普及であって、言語仕様の単なる解説に終わらず、その言語仕様がなぜ必要だったのか、そのライブラリーで何ができるのか(できないのか)をはっきり書いています。本当に熟練したプログラマーにしか書けない内容です。だからこそ、全てのプログラマーが学ぶべきであり、世界中で読まれているわけです。
欠格
悪いところ
特に無いんですが、30年前とはだいぶ状況が変わっています。当時はC++も無かったわけです。Cも相当進歩しているので、内容が古いことは否めません。ただ、この本の上に歴史が積み重なったものが現代ですから、基礎を知るにはやはりこの本がベストであり続けるはずです。
雑感
その他
まあ、読むしかないです。プログラマーを名乗りたいなら、読まなきゃ駄目です。